
工学部 電気電子工学科 卒
伝統を守りつつ、挑戦をやめない
仕事について
現場代理人として、現場に携わる
様々な方の橋渡しをする
学校の新築工事に現場代理人として携わっています。お客様や他職種の方と打ち合わせをしながら、建物の納まり(総合的な仕上がり具合)についての調整、質疑項目の取りまとめ、各担当の方への共有などを行います。打ち合わせで決まった内容を踏まえて工程表を作成し、工事や図面の期日を決め、施工の計画書の作成などもしています。施工が始まってからは、現場内を巡回して危険なポイントが無いか確認し、現場担当者や職人の方々に周知し安全管理を行っています。また、各工種ごとに施工中、施工後の様子を定期的にチェックすることで、施工の品質維持に努めています。
人とのコミュニケーションは
かけがえのない財産
施工管理は色々な人との関わりが大切な仕事だと思います。なので、まずは目の前の相手がどういう人で、どのような経験をしてきたのかを知ることを大事にしています。分からないことがあった時や、仕事に対するプレッシャーに悩んだ時、自分と同じような経験がある先輩に相談に乗っていただき、アドバイスをもらったことで乗り越えることができました。自分も同じように、若手の技術者に対して、その人の経験や技術を考慮した作業指示を出すようにしたり、技術面だけでなく現場での立ち振る舞いについても助言するなど、日々情報を共有しています。そういったコミュニケーションの中で得たものは、自分にとって、会社にとって、かけがえのない財産になると信じています。

やりがい・成長
知識を学び、仕事に生かすことで
社会に貢献している実感
初めて一人で現場代理人を任された時の経験は忘れられません。現場のことを隅々まで把握しておく必要があるため、工程の一担当でいた時とは責任の重さが違います。分からない部分はどんなに細かいことでも放っておかずに、上司や先輩に確認をとり、学んでいきました。この時担当した現場は病院だったのですが、建物の各エリア担当の看護師さんと個別で打ち合わせをして、使い勝手を確認しながら照明器具の配置や光の加減、コンセントの位置などを決めていきました。かなり大変な作業でしたが、建物が完成し、竣工検査の時に看護師さんの喜ぶ姿を見て、「やって良かった」と心から思いました。お客様にも「また今度仕事があったときはお願いしますね」という言葉をかけてもらい、この経験は大きな自信につながりました。
暮らしになくてはならない
電気設備という仕事
商品やサービスに価値を創りお客様に売っていく業界とは違い建設業界は、はじめに予算が決まり、次にお客様のニーズをお聞きし、それにお応えできるように建物を作り上げていきます。最終的に利益が出るか出ないかは現場代理人の判断と技術によるので、そこが現場代理人の責任の大きさであり、面白みでもあります。人間の体にたとえると、建物の躯体は骨や筋肉、電気や空調衛生設備は臓器や血管であるといえます。キュービクルという心臓のような役割をしている受電設備があり、そこから建物中に張り巡らされたケーブルを通して末端の負荷まで電気を届けていきます。電気がないと、建物や、私たちのライフラインの多くは機能しません。受電日や竣工日に照明が一斉に点灯した瞬間は、自分が携わった建物に生命が吹き込まれたようで特別な思いがわきあがり、ここまで頑張ってきて良かったという安堵感とやりがいを感じます。

今後の目標・夢
自分たちの世代が
会社の未来を創っていく
お客様や社内の方から信頼して仕事を任せてもらえるような現場代理人になることが目標です。そのためには、様々な建物の施工を経験して、幅広い技術や知識を身につけることが不可欠だと思います。協力業者の方にも「お前がやる現場なら請ける」と言ってもらえるような人間になりたいです。将来、自分たちの世代が会社を担っていくという自負を持って、栗原工業が100年間の歴史の中で築いてきた技術と伝統を大切にしながら、固定観念にとらわれず常に挑戦し続けることで成長していきたいです。
